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vol.43 2006年 6月 18日発行
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農業公園信貴山のどか村 常務取締役 奥田 哲生 さん 『“のどか村”はホンマの農家が作っている農業公園』 |
| 1987年(昭和62年)5月、生駒郡三郷町に設立された信貴山のどか村。正式名称は農業生産法人・有限会社農業公園信貴山のどか村。農地・山林の提供や出資など、地元の人々、地域ごと、会社にした全国でも珍しい農業公園だ。のどか村を訪ね、常務取締役の奥田哲生さんにお話をうかがった。 | |
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四季折々楽しめる農作物
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| “のどか村”は「どの季節に訪ねても、その季節の、旬の農作物に出会え、収穫を気軽に楽しむことができる所」というのが私の印象です。来村者が収穫できる農作物はどのようなものですか。 奥田 春はシイタケ狩り、イチゴ狩り、タケノコ堀りなど。夏はジャガイモ堀り、タマネギ堀り。スイカやメロン、ブルーベリーなどの果物もありますよ。秋はサツマイモ掘りやリンゴ狩り。冬はミカンや大根、白菜など、四季を通じて味覚狩りやお土産が楽しめます。 来村者のみなさんはやはり、農作物の収穫を楽しみに来られるのですか。 奥田 それだけではないですよ。スイセンの郷や菖蒲園、アジサイ園などもあるので、季節ごとに咲く“花”を楽しみに来られたり、緑の中で“のんびり”することが目的だったり、ミニハイキングやグランドゴルフとさまざまです。 来村者は奈良の方が多いですか。 奥田 信貴山ということで、山を降りればすぐ大阪でもあります。おかげさまで、大阪のお客様も多いです。遠足等で子どもたちが訪れてくれ、それをきっかけに、その後ファミリーで来ていただけるので、うれしく思っています。 |
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甲子園の10倍以上?!
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“のどか村”のMAPを見るだけでも、こんなにたくさんの施設があるのかと感心します。敷地は40.8ヘクタールもあるそうですね。奥田 はい、甲子園球場の10倍以上あります。農場や農園のほかに、ニワトリ放し飼いの“にわとりの庭”や芝生広場、やぎ牧場、持ち込み可能でバーベキューも楽しめる“キャンプサイト”やフィールドアスレチックがあり、他にも陶芸や木工、そば打ちやリース教室、レストランまで、さまざまな人たちに楽しんでいただける施設があります。 この土地は、昔からこちらに住む地域の人たちからの借地ですよね。 奥田 そうです。地区内農地や山林は賃貸借契約の上、利用しています。そのほかにもここ独自のシステムがあり、地元農家が携わる、全国でもめずらしいケースで運営している農業公園です。 地域ぐるみの開発で成功した例として、全国でも注目を集める有限会社組織の農業公園だと、1999年のこの情報紙でも、ご紹介させていただいたことがあります。 奥田 いつもありがとうございます(笑)。事業目的として、近隣及び都市生活者に土に親しむ場を提供し、農業体験を通して大自然と農業について理解をしてもらうことや、地元農家が一体になって四季を通して農作物を安定的に生産供給し、その販売を通じて農家所得の向上を図ること、地元農家からの就業の機会の増大を図るとともに、若者にも関心を深めてもらい、将来への農業の永続を図るなどを掲げています。 |
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スローフードでも注目
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| 今、スローフードが注目され、実践する人が増えてきていますが、“のどか村”は、自社ブランドがスローフードそのものですよね。 奥田 はい、この土地に価値があるのです。この土地で育てられた農作物がスローフードそのものです。海外からの輸入などで心配されているような農薬の心配がない。そして、何よりもこの地場で長年農業と向かい合ってきている農家の人や、農業学校で学んできた若い人たちがスタッフだという強みがあります。“のどか村”はホンマの農家が作っている農業公園。採れたてで、しかも安心な農作物は、長年のファンを持っています。 今、土を触ることが「恐い」、「いやだ」、「きたない」と言う子どもたちが多いのも現実です。こちらを訪れる子どもたちの中にも、そういう傾向はありますか。 奥田 確かに、遠足でこられた生徒さんの中には、そういうお子さんもいらっしゃいます。大人の方でもいらっしゃいますよ。でも、そういう人たちは、土を知らなかったのです。畑を知らない。農作物との関わり方を知らないだけなのです。 |
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土に親しみ、食を知る。
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スーパーで売っているパックのイチゴや、魚の切り身しか知らない、最近話題の現象ですね。奥田 そうです。でもそれは、イチゴ畑でイチゴを採ったことがない、海や川で魚つりをしたことがない、そういう経験がないからですよね。 本当にそうです、経験がないからですね。 奥田 だから“のどか村”で、専門家の導入によって土に正しく触れ、農作物のでき方や採り方を知っていただく機会を持ってほしいと思います。私たちは来村者にまた、季節を変えて訪ねてもらえる、そういうリピーターづくりの仕掛けを考えていかなければならないと思っています。 農作物や花は、土を知る、土に触る、土を見るなど、土に親しむことから、その見方は変わってきます。私たち、農家でない人間にとっても、大切な“食”を考えるひとつのキーワードが“土に親しむ”ことだと思います。 奥田 私は今後、収穫して持って帰ってもらうだけでなく、自分で収穫した物をその場で、“のどか村”で食してもらえるような仕掛けを考えていきたいと思っています。“のどか村”では、『食べることを楽しむ』行程の一番最初が収穫なのです。 まず現在(いま)は、作る行程を“のどか村”の専門家に任せてですね…(笑)。 |
信貴山のどか村〒636-0833 奈良県生駒郡三郷町信貴南畑1丁目7番1号 TEL:0745-73-8203 FAX:0745-72-9251 入園有料 駐車場無料 他 開園 9時30分〜17時 木曜休み(12〜2月は水・木曜休み) |
