VOL.25  

(財)日本ユニセフ協会奈良県支部 専務理事
山藤 エリザベス さん
みんな みんな
幸せにな〜れ!

 昨年2001年1月、(財)日本ユニセフ協会奈良県支部が設立された。現在の総会員数約1100名。日本でも有数、関西一の会員数を誇る支部である。ユニセフに学生の頃から関わりを持つ(財)日本ユニセフ協会奈良県支部 専務理事の山藤エリザベスさん。アメリカから日本に来られたきっかけから、現在の活動にいたるまでのお話をうかがった。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


 ユニセフを知っているようで知らない人も…
『ユニセフ』という言葉はよく聞きますが、一般にはどのような活動をしているのか知らない方も多いようですが。
山藤 そうなんです。最近ではユニセフ本部の親善大使として黒柳徹子さんや、日本ユニセフ協会の親善大使として、アグネス・チャンさんが広報活動に参加して下さっていますので、テレビ番組等で知られるようになりました。ユニセフは国際連合児童基金というもので、世界中のすべての子どもたちの健やかな発達を目指して活動する国連機関です。
 さまざまな活動
実際、奈良県支部ではどのような活動をされているのですか。
山藤 講演会資料作りや写真展などの啓発活動、募金活動を中心に行っています。医院やお店に募金箱を置かせて頂く事から、バザーでの収益金、グリーティングカードを販売しての収益金なども開発途上国の子どもたちにとっては、貴重な活動資金です。奈良県支部ではみなさんからいただいた使用済みの記念切手を鳥や、美術画等のシリーズでわけて、台紙に貼って販売(1シート100円)もしています。海外へのお土産に人気なんですよ。また1人でも多くの県民に会員としてサポーターになって頂く事が常の課題です。募金と違って会費(一般市民年間1口5000円)は運営費になり、県内の啓発と、募金活動を行うのに欠かせない支えとなります。
外国コインも集めていらっしゃると聞きましたが。
山藤 はい、外国コインは本当に良いアイデアでした。海外旅行から帰ってきて、お金を両替しますが、コインはできないのですよね。ですから、みなさん、お土産とか、コレクションにされたりしますが、貯まってくるようで…。奈良ならではのことがあるのですが、寺社に外国人が観光で来た時に、お賽銭箱に外国コインが入れられる事があるようです。ですから各寺社でも外国コインが貯まってしまっていて、有難い事にいくつかの寺社からそのコインの募金をいただきました。
 小学校の教科書が出合いに
こちらの支部のスタッフもみなさんボランティアでのご参加とうかがっていますが、山藤さんご自身はいつ頃からユニセフに関わり始められたのですか。
山藤 小学校6年生の時、教科書で読んだ国連の考え方に感銘し、ずっとその考えを持つ国連に憧れていたのです。大学生の時にその国連の中でも『ユニセフ』は誰でも、何の資格もなく活動ができるということを知り、大学内でのサークル活動の中でユニセフカード販売などをし始めました。
日本に来られたきっかけは
山藤 結婚です。日本には高校生の時に交換留学生として静岡の清水市に来ました。そして大学生の時にも留学で1年間、早稲田大学に通いました。主人とはミシガン大学の大学院で知り合いました。結婚と同時に奈良に来たわけです。日本で住むなら絶対奈良に住みたいと私が希望しましたから。
 奈良が大好き
なぜ奈良だったのですか
山藤 初めての留学の時のホストファミリーが奈良に連れて来てくれたのです。とくに法隆寺に初めて行った時の感動は忘れられませんね。今もベスト1の所です。奈良は歴史・文化があり、静かで心落ち着く街だから大好き!
法隆寺をベスト1と言っていただくと、地元民としましてはとてもうれしいです。最後にもう少し世界の子どもたちの現在置かれている状況をお聞かせください。
 どの国の子どもたちにも幸せの権利を…
山藤 世界で3秒に1人、5歳未満児が死亡しています。内戦が続くアフガニスタンでは5歳未満で4人に1人が死亡しているのです。それは貧困や教育不足からくる病気、栄養不足、水が汚染されているなどが原因です。事故などの原因を除くと、ほとんどが防げる原因なんです。予防接種や、井戸建設、物資の支援や、教育的支援など、それらの事をするだけでも子どもたちの命も助かり、教育を受けられるようにできるのです。
例えばどのくらいの金額で何ができるのか具体的に教えていただけますか。
山藤 円高・円安で随分変わってきますが、米ドル1ドル120円なら、集落に手押しポンプ付き井戸一基で1万8000円。避難用のテント一張り2万8000円。2万円あれば、40人の子どもたちと先生に教材BOXをプレゼントでき、1000円で毛布が2枚、小学生用の文房具一式3人分、失明予防のビタミンAカプセル120人分。2000円あれば保険医を育成し、6つの混合予防接種を子どもたちに受けてもらう事ができるのです。今年のテーマのひとつが「みんな みんな 夢みる子」なんですが、全ての子どもたちが幸せに生きる権利があるんです。
第二次世界大戦が終り創設されたユニセフ。当時の日本の子どもたちも、ユニセフの援助を受けていた。山藤さんたちが奈良で、草の根的活動を始めて20年。少しずつだったが、心と心のつながりで支援活動が広まり、現在に至っている。
ユニセフの活動にご協力ください!活動を理解していただく為の団体用へのビデオの貸出しもあります。
お問い合せは下記まで。
月・水・木 11:00〜15:00
〒630-8214 奈良市東向北町 21−1 松山ビル 3F
TEL. 0742−25−3005 FAX. 0742−25−3008

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