VOL.21

和太鼓いかるが団長 森口 昌彦 さん
和太鼓の響きに
心跳ねる

 平成13年4月15日、『和太鼓いかるが』が発足した。斑鳩町の呼びかけがきっかけであるが、飛鳥大五郎率いる『舞太鼓あすか組』という、海外にも名高い和太鼓奏者 たちに師事し、団員は小学校4年生から60歳まで、現在22人。8月までタイヤをたたいての練習であったという。団をまとめる森口さんにお話をうかがった。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


 9月23日デビュー
9月23日、師匠である『舞太鼓あすか組』とのジョイントでデビューという華々しい舞台を終えられましたね。
森口 舞台を終え個々に自信もつき、意識が変わってきたようにも思いますね。例えば、私は楽しんでやっていければと思っています。それは自分の年齢的なものや、他の趣味との関係で、活動自体を楽しみながらというスタンスで考えていて、今も変わっていませんが、舞台という素晴らしいものを経験し、ますます魅力に引きこまれた団員も多いと思います。
例えばどのようにですか
森口 もっと演出をこうすればいいとか、上手にたたくためにはこれをこうすればいいとか、もっとスピードのある、迫力感のある曲をしたいなど、向上心がありますね。
 練習時間 太鼓の数 限られた中で…
それは素晴らしい。しかし舞台に立たれたのは10人ほどではなかったですか。
森口 そうです。太鼓に限りがあり、デビューの舞台に立つことができない団員もいました。
それは残念でしたね。しかし、その後のどこかのイベントでは2回の公演で、ほとんどのメンバーが交代されてたたいていらっしゃいませんでしたか。
森口 はい、そうです。イベントの時などは1回ではなく複数に時間をとってもらって、全員が演奏できればといつも思っています。練習時間等さまざまな問題がありますので、レベルも変わってきます、ですから必然的に個々に気持ちがノル、曲奏も変わってくると思うのです。
年齢的なギャップもありますが、体力的にもですね。
森口 そう。レパートリーももっと増やしていきたい。その中にスローな曲も加えて、「そのスローなら任せとけ」という団員がいててもいいのではないかと思います。私はそちらの方ですけれど(笑)。それで、曲奏でイベント等での演出にも強弱をつけるとか。そんな『和太鼓いかるが』ならではの形もいいのではないかと思うのです、これは私個人の思いですけれども…。
斑鳩町の呼びかけで集まった仲間ですよね。
森口 (財)斑鳩町文化振興財団のワークショップでです。今年4月から8月までは古いタイヤを使っての練習でした。
タイヤでですか。
森口 会議机の上にタイヤを置いて、汗と手のひらの豆と、最初は腕も上がらなくなるほどになる。僕はもともと祭り太鼓が好きで、あの響きを聴くと心が騒ぐ感じ。河内音頭も好きでね、盆踊りの音頭取りもよくやっていたんですけど、今回はそんな時の感じではいかなかった。団長としての責任の重さを感じています。
 新しい文化の発信
地元で活動していく上で、発表する時にはやはり感動を与えられるものをと思う、しかしチームとしては広くみんなで楽しむ活動にしたい、練習時間も練習をするための太鼓の台数も限られている、すべてのメンバーが納得できる運営とは…というところですね。
森口 まだまだ始まったばかりの団体です。僕自身、これから太鼓をたたくことのできる期間はそんなに長くないと思うのです。本当に体力が必要ですから。だけど、なにかの工夫でこの『和太鼓いかるが』らしい活動ができるのではないかと思います。斑鳩の新しい文化として、町内外にどんどん発信していきたい。そのためにはもっともっと練習に、はげまなければいけないですね。今後も団員の人たちと話合ってがんばっていきたいと思います。
様々なイベントでオリジナル曲『いかるがの響き』を披露。これからの活動も期待できる、楽しみな団体です。

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