VOL.15

斑鳩シンフォニック・バンド
副団長 秦 貴之さん
奏者も観客も楽しむ
演奏活動を今後も…

 斑鳩シンフォニック・バンドが、斑鳩町に誕生して6年になる。平成9年にオープンが決まっていた『いかるがホール』を、ホームグラウンドに活動する音楽団体を誕生させたいという行政の依頼を受け、町立中学校の校長(現)の声がけで平成6年9月、結成された。団員には現在、高校生から主婦、社会人までの約100人が登録している。  ユーホニュウムという金管楽器を担当する副団長の秦 貴之さんにお話をうかがった。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


『まだ楽器持ってるか?』から…
団長の声がけからメンバーが集まったと聞いていますが、きっかけはどのような事ですか。
 きっかけは行政からの依頼でした。斑鳩には歴史的な文化はありましたが、芸術的な文化がほとんどなかったからです。最初に団長が声をかけたのは吹奏楽部の教え子たちでした。実は私も25年程前の団長の教え子です。ですから私のところに団長からかかってきた電話は『秦君まだ、楽器持ってるか?』でした(笑)。楽器を持ってなかったらどうだったんでしょうね。
 初顔合わせで『では演奏してみようか』…
中学卒業後約25年たっても、そうやって恩師から連絡が入るのは素敵な関係が続いているということですね。
 教え子たちですから、顔合わせに集まって初回からいきなり『では演奏してみよか』だったのですよ(笑)。恩師のおっしゃることですから、みんな素直に演奏しました。基礎はできていますから、コツさえ取り戻せば、ひとつのハーモニーを奏でるまでにはすぐでしたね。
夏、冬と年2回の演奏会にはたくさんのお客さまが来られていますが、どのような年齢層ですか。
 子どもから大人まで様々な年齢層の方が起こし下さいますが、30〜40代の女性が多いですね。年々回を重ねるごとに、アンケートの解答枚数も増えてきました。その中でも『思ったより良かった』という素朴な解答に喜んでいます。
 団へのラブレター
町内の楽団ということで、知り合い関係のみならず、町民の方が気軽に聴きに行ってみようかという感じで参加して、いざ聴いてみると、『おや、楽しいやん』『思ったより良かった』というような前向きな良い結果になるのでしょうね。
 斑鳩シンフォニックバンドのもともとのコンセプトはそこなんです。団長が団員にいつも話す理想形が、お客さんに喜んでもらえる、楽しんでもらえる演奏をして行こうなんです。もちろん、演奏者自身も楽しいものでないといけない。アンケートだけでなくホームページにも、いろんなご意見が入ってきます。その中には辛口のご意見もあります。1年程前にホームページに主婦の方からの書き込みがありましたが、それを私はある意味、『団へのラブレター』と思っています。「演奏の曲目をもっと一般的に、誰が聴いてもわかる曲にしてほしい」というような内容でしたが、お客さんに楽しんで聴いてもらいたいという我々の気持ちをとても理解してくださってのご意見だと思いませんか。聴き手にこちらの思いが通 じていたのです。
 聴き手を楽しませる演奏活動
今後はどのような展開を考えていらっしゃいますか
 今後も喜んでもらえる、楽しんでもらえる演奏活動のスタンスは変わらないと思います。普段の練習は月に2回と大変ですが、アニメやポップスなどのナンバーを加え、オリジナル曲を増やしていきたいですね。
団員の中にはプロとして活躍する人たちもいる。秦さんのように音楽演奏を身近で楽しもうという人もいる。そんないろいろな思いの中で、また新しい文化が生まれる。今後も地元の音楽文化の発展を楽しみながら応援させていただきます。町内外でのご活躍に期待しています。

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