VOL.14

奈良県造園業協同組合 理事長 谷川 清司 さん
未来の環境の為に今
しなければいけない
こと

 奈良県造園業協同組合(事務局:磯城郡田原本町大字八田68)は昭和48年(1973年)に設立され、現在、組合員が約130名の奈良県内造園業組織最大の規模を誇る組合。谷川さんは平成5年12月に就任し、約7年間、この組織をリードしつづけている方。生駒郡平群町在住、同地で造園業を営みながら、日夜、これからの造園業のやるべき事を思案されているという。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


 木クズをリサイクル利用する
実は谷川さんのお話をどうしても読者のみなさんにも聞いていただきたくて、本日は伺いました。単刀直入に伺いますが、木のチップ化、リサイクルについてのお考えをお教え下さい。

谷川 造園業者が仕事後、木クズなどを野焼きにより処理していたのですが、その野焼きが禁止になり、実情、造園業者は困っているということをみなさんはご存じでしょうか?環境問題を考えての禁止ですので、いたしかたない事だとは判っているのですが、正直な話、行政は禁止と言うばかりで、その後の処理方法の指導がないのです。廃材や、剪定などで出た、いわゆるたくさんの木クズの処理を、結局は放置するという方法しかないのが現状です。ひとたび災害が起こると、大量 の倒木を処理しなければならなくなるのですが…。

 生駒郡から県内外へ
プラスチックや缶などは産業廃棄物処理業者がやっていますが、木クズについては、まだ処理問題が大きくなっていないので、一般 にはあまり問題になっていないと思います。谷川さんはそこでどのような構想をお持ちなのですか?
谷川 シュレッダー等の大機械を導入して、木をチップ状にし、農業用の肥料に改良する構想です。国内では小規模で実施されているところがありますが、まず生駒郡4町で実現させ、県内各所での導入実施につながらないかと思っています。
各所への働き掛けはされているのでしょうか?
谷川 プラン構想中ですので、まだ大きな動きにはなっていません。しかし、いずれは問題になってくる事ですから、今から体制をつくっておかないと、慌てることになります。この問題は造園業だけの問題ではありません。また、行政だけに任せておくわけにもいきません。一般 の方々にも、本気で考えていっていただかないといけない問題です。
 土に戻すのが一番!
実際、資金面、採算面、許可問題、地域を含む場所の問題、廃棄物処理業者の認定を取るなど、様々な難しい点がありますが、生駒郡での動きが県内外の造園業界、行政への刺激になるのではないでしょうか。
谷川 私もそう思います。現在、木クズをアスファルトに混ぜて道路建設などへの使用もされていますが、植木は肥料にして土に戻すのが一番だと思います。今こそ、それをしないといけない時代になってきているのです。
 これからの造園業者育成にも一役
奈良県造園業組合としても全面的に後押しをして、これからの造園業界としての在り方を示されるということですね。ところで、この組合の主な活動をお教え下さい。
谷川 造園業者の能力開発を目的とした講習会や、国家試験に準ずる造園技能検定試験を県から委託されて実施し、これからの造園業者育成をはかるほか、組合員の為の資材の共同購入などもしています。
未来環境へ結ぶ専門分野からの提言実行として、今後のご活躍を期待しております。

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