VOL.12

虹の家 代表者 松本 ひろ子さん
4月から『虹の家』が
斑鳩町障害者通所施設に

 重度の障害を持つ人たちにも、健康で生き甲斐を感じることのできる地域生活の場を作ろう!という思いが結集して、平成9年に斑鳩町在宅障害者通 所施設準備会を結成。平成12年のこの春、実を結ぶ。これからの活動や、地域参加への希望など、お話をうかがった。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


 生き甲斐を感じることのできる施設づくり
『虹の家』に通 う利用者はどのような人たちですか?
松本 現在、通所して来ている人たちは8人。みんな斑鳩町在住者で、18〜47歳の重度の肢体障害などをもつ人たちです。虹の家というネーミングは、1色でもきれいだけど、7色が集まるとすごく美しい虹に、ちなんでなんです。実際それぞれの障害が異なり、まとまって何かをすることは難しい状態ですが、この家では午前中に、みんなで歌をうたったり、体操をしたりして、ひとつの活動を行っています。
私も何度かうかがって、みなさんと楽しいひとときを過ごさせていただいていますが、4月からの、この家の基本方針を教えてください。
松本 毎日、一つの所に通うことによって、生活のリズムを整えることが健康の維持増進につながると考えています。ひとり一人の多様なニーズに答えて、それぞれの特性をいかして、夢の実現を支援できたらとも思っています。実際、バザーなどで販売できるように、絵画や、さおり織りなどの作品づくりを推進しています。自分の作品がお金になるという喜びを知ってほしいのです。音楽の分野ででも、『全国わたぼうしコンサート』で入賞した経験を持つ人がいるのですよ。彼等の個性が地域の中で輝くことができればうれしいですね。
 散歩ついでに立ち寄ってほしい
地域の中での活動はどのように考えていらっしゃいますか?
松本 地元の小中学校を中心に交流を積極的に行い障害者理解の促進に努めて行きたです。地域の中での活動といっても難しいことを考えてはいません。例えば、近所の方が買い物に出たついでに遊びに寄って少し話しをしていって下さるとか、散歩ついでに囲碁を教えに寄って下さるとか、たいそうでなく、そんなちょっとしたことを地域の方にお願いできたらと思っています。
ボランティアに関しては、実際どのように関わりを持ったらいいのかと聞かれることが多いのですが…。
松本 10分でもいいから、たくさんの人に来所してもらって関わりを持ってほしい、地域の人に理解してもらい、つながりを深めたいと思っているのです。虹の家がここにある!っという認識をしていただけた時、地域のひとつの家になると思います。
「私だけがなぜ?」と思った頃も…
そうですね。地域の人のひとり一人の少しの協力で、活動の幅は広がると思います。
松本 私自身、障害を持つ子どもと共に成長してきました。病院巡りをくり返し、「私だけがなぜ?」と思った事も多々ありました。でも私だけじゃなかった。他にもがんばってる人たちがいることを知り、人間関係が広がり、落ち込んでいる場合ではないと考えを改めたのです。抵抗がなかったわけではないですが、子も親も、周りの人に助けてもらって、支えあって、協力を得て生きていけばいい、外に出ようと思ったのです。ここにいる人たちをはじめ、障害をもっている人たちはもしかしたら健常者より心優しいかもしれません。他人のことをすごく心配し、思いやるのです。私は彼等に様々なことを学びました。
『虹の家』の活動日は月曜日〜金曜日の9時30分〜16時。
所在地は 生駒郡斑鳩町神南2-5-7。 TELは0745-75-0008。
フォークダンスやお散歩仲間などなど、ボランティアで協力してくれる人大募集中という。

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