VOL.9

斑鳩町 農業振興会会長 堀井 二夫さん
生産者と消費者の
ふれあいを提案実践

 世界文化遺産・法隆寺参道の東、今は使用されていない農協の倉庫に、日曜日・早朝、近郊から人が集まってくる。朝市があるからだ。近年各地域で人気が高い朝市。そんな朝市の場に、斑鳩町農業振興会会長の堀井 二夫さんを訪ねた。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


 11年続く日曜朝市
振興会の会長としても長年ご活躍の堀井さんですが、地元・法隆寺近辺で農業を営む人たち約50人が自主運営する『睦美会ふれあい市』の火付け役だというお話も有名なお話です。朝市はいつごろから開催されているのですか。
堀井 昭和の終わりからですので、もう11年です。「日本一安い、採算度外視で、地元生産のものを買うてもらおう」というのが信条です。せやけど一番最初にやったときの事は今も忘れられないです。これといった特産物がない法隆寺地域でほんまにやっていけるのか?心配でしたな。
 コンテナBOX山盛りのエンドウ豆
初めて開催した時のお話を聞かせて下さい。
堀井 これといった特産物がないといいましたが、そのなかでもたくさん生産しているものとしてエンドウ豆があったんです。それで、エンドウの旬の季節で、5月19日から開催しました。第一回の当日は、各農家から、エンドウが大きいコンテナBOXに山盛り積まれて届いたんです。
それはよかったですね。
堀井 それがですな、エンドウばかりで、消費者が買っていってくれるのにも限りがありますよ。 半分以上が残りました(笑)。
 農家の心意気!
確かに、一家庭でそんなにエンドウ豆ばかり購入しませんよね(笑)。
堀井 情けなかったですよ、各農家に、売れ残ったものを返しに行くのも。でもね、次に開催するときにどうだったと思いますか、少しずつたくさんの農作物が持ち寄られたんです。
どういうことですか?
堀井 各農家が、自分とこで食べるために作ってるものを持って来てくれたんです。「おかあちゃんにはナイショで、畑から引いてきた」という者もおってね(笑)。「やるかぎりは続けやなあかん!うちのおかずがなくっても」そういう気持ち、農家の心意気!が今まで続けてこられた秘訣ですかな。でも、ほんまにあのときはうれしかったなぁ。
 ふれあいの場として…
みんなを“その気”にさせる堀井さんのリーダーシップの賜物ですね。ところで、今、力を入れてらっしゃる生産物はどういうものですか?
堀井 アスパラガスです。昨年から本格的に始めたんですけど、日本生産の10倍を他国から輸入しているという事を聞いて、負けてられへん!「よっしゃ、それやったら作ったろう」と思って、今も勉強中ですわ。
朝市にも並べられてますね。
堀井 食べてもらって、次に来はった時に感想を聞いたりしてね。ここでは生産者と消費者が、面 と向かって話しをします。あれはおいしかったとか、こうやって食べたらいいとか。生産者にとってもいい刺激です。
生産者と消費者とのふれあいの場としても朝市の存在を大切にしていたいと堀井さん。先進的な考えのもと、11年前、良いと思ったことを提案し進んで実践、地元をまとめてこられた堀井さんの挑戦はまだまだ続く。
堀井さんに会いに行こう!
『睦美会ふれあい朝市』法隆寺 iセンター北隣、農協旧倉庫(入口は東側)
毎週日曜日朝7時頃から品物が並び始める。精算は8時頃からなので、買物客は精算が始まるまで品物を入れた買物カゴを並べて待つ。その間にも農作物が各生産者によって運び込まれるのでチェック! 季節によっては早めに精算が始まる場合もある。
『住宅フェア朝市』MBSハウジング内  11月13日、平成12年1月15日、 2月12日、3月18日。(予定)

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