VOL.5

フリーキャスター 鈴木 治彦さん
生涯現役!
「親父もうらやましがった
 私の仕事」

 毎秋、奈良市街で開催されるスウィングフェスティバルに出演のため、奈良を訪れるという鈴木治彦さん。湘南生まれの慶応BOY、大学卒業と同時にラジオ東京・現TBSにアナウンサーとして入社。相撲放送や“奥さま8時半です” などのワイドショーの顔として活躍した経歴を持つ。  歌舞伎役者とのトーク番組(伝統文化放送)や「おもいっきりテレビ」又、各地への講演活動などでお忙しい治彦さんに、「好きなこと」をテーマにお話をうかがった。

〈聞き手〉編集長 上田さとる


 奈良が好きだから…。
「奈良に毎秋、JAZZのイベントにご出演のため、お越しになるということですが、きっかけは何だったんですか?」。
鈴木 “スイングフェスティバルin奈良”というイベントですが、そこに出演しているクラリネットの北村英治さんが、同じ年で慶応も一緒って事や、イベントの仕掛人たちとのいい出会いがあったこと、そして何よりも奈良が好きだから、毎年、参加させてもらってます。“奈良の寺社でやるJAZZ”っていうミスマッチがおもしろいでしょう。このイベントは10年続けてこられているんだけど、もっと、もっと、奈良に住む人たちが今以上に、盛り上げて、街ぐるみの催しにしていかないとね。
 どんな場面 でも“相手の身になって話す”
「本当にそうですね。イベントは、さまざまなポジションの、いろいろな人の手によって完成すると思います。奈良のイベントをもっと地元が認知して盛り上げていかないといけないですね。そういう意味で、テレビの生番組から、講演会、トークショーなど、さまざまな仕事場での治彦さんのポジションは重要ですね。短時間にその場をきちんと察知して、雰囲気を盛り上げるというか、いい方向に導くように持っていかないといけない」。
鈴木 そう、聞いてくださってる相手・お客さんの立場・身になって、思いやりを持って考えて話していかないといけない。生放送も、講演会も同じ。イベントも何を知りたいか、何を求めているかを察知することから始まりますね。
「好きなことしかしたくないから…」
「治彦さんは、JAZZをはじめハワイアン、歌舞伎や落語、それに宝塚歌劇、相撲にプロ野球、食に関することなど、好きなジャンルが幅広くおありだと聞いています。しかしどの分野も知識を持たないと、好きだけでは、やっていけない仕事ですよね。慶応中等部のころから、新聞記事のスクラップがご趣味だったとうかがいました。そのころから情報収集されていたのですね」。
鈴木「歌舞伎にしても相撲にしても興味があったんです。その頃から。各新聞の劇評がそれぞれ違うからおもしろかったですよ。書いてる担当者の好き嫌いも出るしね。うちのおやじがね、よく“おまえはいいな。好きなことやって金もらえるんだから”って言ってましたよ。ホント。だけど歌舞伎に関しては、親父の影響が強いね。親父が親しくしていた歌舞伎役者の御子息たちと、今、僕が仕事をさせてもらってるからね。親父にとって、あくまでも趣味だった歌舞伎に、仕事で接する息子の僕を見て、親父は本当にうらやましかったんでしょうね。僕には、好きなことしかやらなくて済む“フリー”は天国ですよ」。
「好きなことを続けられるっていうのはうらやましい」。
鈴木「生涯現役が僕の人生観。毎日、新しい仕事や出来事、出会いがあって新鮮! ですよ」。
超ベテランでありながら、いつも新鮮な気持ちを忘れないでいる治彦さん。好きなことを続ける楽しさの裏には、いつまでもいろんなことに興味を持ち続け、人の何倍もの知識や情報収集が必要なのだと、あらためて感じさせられました。
※今年の『スウィングフェスティバル in 奈良』は10月30・31日に開催予定。

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